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AIって結局何ができるの? AIって結局何ができるの?

AIって結局なにができるの?【技術者対談】

IBM i ユーザーに知ってほしい生成AI・機械学習のはじめ方

AI活用は、IBM i(AS/400)ユーザーの間でも広がりを見せています。
「AIを導入したいが、何から着手すべきか分からない・・」
「自社業務のどこにAIを活用できるのだろう?」
「AIにもさまざまな種類があると聞くが、何が違うのか?」
そんなお悩みを持つユーザーの方に、AI活用の"最初の一歩"をお届けします。
本対談では、現場でAI導入に取り組むメンバーが、機械学習・生成AIの違いから、実際の活用事例、導入時の注意点まで丁寧に解説。 AIが遠い存在に感じている企業様こそ、ぜひご覧ください!

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自己紹介


自己紹介



松田 三奈
松田 三奈

松田 三奈
DX推進部所属、入社当初からインフラチームにてIBM POWERの移行をメインに行う。昨年、10月よりDX推進部に異動し、生成AIプロジェクトチームに参画。AIについては現在勉強中。





津崎 友一郎
津崎 友一郎

津崎 友一郎
テックセールス所属、IBM i のソリューション導入やオープン系言語の開発支援など。現在は生成AIアプリケーション開発に注力している。





伊藤 浩介
伊藤 浩介

伊藤 浩介
DX推進部所属、IBM i を基盤とした企業のデータ活用支援が専門。Geminiotをはじめとした様々なソリューションの導入から運用まで、お客様の業務改善をトータルでサポートしている。





矢澤 由維
矢澤 由維

矢澤 由維
ソリューションサービス所属、IBM i のインフラエンジニアとしてキャリアをスタートし、現在はクラウド技術にも精通。AWSやAzureとIBM i を組み合わせた最適なシステム構成の提案・構築・運用まで幅広くワンストップで行う。





①AIを3つに分類し整理してみる


①AIを3つに分類し整理してみる


松田 三奈
松田

最近、企業が情報をどう活用するかが大きな課題になっていますよね。AIという言葉もよく耳にしますが、実際のところ、AIって何なんでしょうか?

津崎 友一郎
津崎

AIって一言で言うと、コンピューターが人間のように考えたり学んだりする技術ですね。データを分析してパターンを見つけたり、問題を解決したりできる。まさに私たちの仕事や生活を変えていく可能性を秘めた技術だと思います。

矢澤 由維
矢澤

そうですね。ただ、"AI"という言葉が広すぎて、実際には何を指しているのか分かりにくいところがあります。だから私はAIを理解するために、大きく3つのパターンで捉えるのがいいと思っています。それが『機械学習』『ディープラーニング』『生成AI』です。

松田 三奈
松田

なるほど。3つに分けて考えると整理しやすそうですね。それぞれの違いについて、もう少し詳しく教えてもらえますか?

伊藤 浩介
伊藤

まず機械学習は、構造化された表形式のデータを使って、何かを分類したり将来を予測したりする技術です。例えば、売上データや在庫データ、温度や湿度など、数値やカテゴリで整理されたデータをAIに分析させ、『来月の売上を予測』したり『売り上げアップにつながる要因を特定する』といった用途に使われます。

矢澤 由維
矢澤

それに対してディープラーニングは、画像や音声、自然言語といった非構造化データに強い技術です。人間の脳の仕組みを模したニューラルネットワークを使って、たとえば画像の中から人や物を認識したり、音声から文字を起こしたりといったことができます。

津崎 友一郎
津崎

生成AIは、自然言語を理解し、そこから文章・画像・コードなど新しいコンテンツを"生成する"AIです。とくに大規模言語モデル(LLM)を使ったチャット型AIは、人間と自然な対話ができるという点で注目されています。

松田 三奈
松田

同じAIでも扱うデータや目的が全然違うんですね。整理すると、機械学習は"数値データの分析"、ディープラーニングは"画像や音声の認識"、生成AIは"文書や言葉を使って新しい情報を生み出す"という違いがあるんですね。企業が導入を検討する時も、まずは『どんなデータを活用したいか』『何を実現したいか』を明確にすることが大切そうですね。

企業の情報資産(データ)に対するAI活用の特徴整理
企業の情報資産(データ)に対するAI活用の特徴整理


②企業での活用事例


②企業での活用事例


松田 三奈
松田

では、実際に企業ではそれぞれのAIがどのように活用されているのでしょうか?

伊藤 浩介
伊藤

たとえば機械学習は、基幹システムに蓄積された販売実績、生産実績、在庫などのデータを使って、今後の需要を予測したり、仕入れや生産の最適化に役立てることが多いです。また、製造の各工程パラメータから不良の要因を特定し品質向上につなげるなど、様々な形で現場の業務改善に活用できます。

矢澤 由維
矢澤

機械学習が予測や最適化に活用される一方で、ディープラーニングは、製造現場の検品工程でカメラと組み合わせて使うケースがあります。たとえば製品の表面に細かいキズや異物がないかをリアルタイムに検出して、不良品をすぐにラインから外す。これにより品質が安定し、コスト削減にもつながります。また、AI-OCRのように画像から文字を読み取る技術も、クラウドベースのワークフローサービスに組み込まれるなど、活用の幅が広がっています。

津崎 友一郎
津崎

生成AIの場合、たとえば社内の業務マニュアルや規定集を自然言語で検索して、"この場合どうしたらいい?"と質問すると、該当部分を読み取って要点を教えてくれます。製品の紹介資料や過去の販促事例を読み込ませて、そこから新しいキャッチコピーを提案してくれるなど、いわば、社内文書に詳しいAIの『相談役』ですね。

松田 三奈
松田

社内の相談役というのは面白い表現ですね。他にも活用例はありますか?

伊藤 浩介
伊藤

社内業務だけではなく、プログラムコードを生成したり社内システムのソースを解説させたりと、IT部門のサポートもできるようになってきています。

松田 三奈
松田

面白いですね。AIといっても1つの技術ではなく、目的に応じていろいろな種類がある。企業がそれをうまく使い分けているんですね。

矢澤 由維
矢澤

はい。どのAIをどう活用するかは、自社の課題やデータの種類、目指す成果によって変わってきます。だからこそ、3つのパターンを意識しながら、目的に合った技術を選ぶことが成功の鍵になるんです。


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③AI活用に向けて、まず取り組むべきことは?


③AI活用に向けて、まず取り組むべきことは?


松田 三奈
松田

活用事例は分かりました。でも、実際にAIを導入した後って、すぐに使いこなせるものなんでしょうか?

津崎 友一郎
津崎

実は、AI導入で失敗する企業の多くは『導入すれば勝手に効果が出る』と思い込んでいることなんです。導入してからが本当のスタートなんですよ。

伊藤 浩介
伊藤

そうですね。まず必要なのは『データの整備』です。機械学習でもディープラーニングでも、人間が読み取れるデータをAIが読み取れるように加工してあげる必要があります。データの形式を統一したり、欠損値を補完したり、そういう地道な作業から始まります。

矢澤 由維
矢澤

それから、どのAIを活用する場合でも『人材育成』は欠かせません。ツールの操作に慣れるだけでなく、"どう使えば成果につながるか"という視点が重要です。 特に生成AIのような対話型ツールでは、『どんな質問をすれば期待する答えが得られるか』『結果をどう解釈し、活用するか』といった"AIとの対話スキル"が求められ、一定の学習期間も必要になります。

松田 三奈
松田

なるほど。具体的にはどのくらいの期間が必要なんでしょうか?

津崎 友一郎
津崎

経験上、生成AIの場合、基本的な使い方を覚えるのに1〜2週間、業務で実際に活用できるレベルになるまで1〜3ヶ月はかかります。特に重要なのは『プロンプト(質問の仕方)のコツ』を覚えることです。同じ質問でも、聞き方次第で結果が全然違うんです。

松田 三奈
松田

プロンプトのコツというのは、具体的にはどのようなものでしょうか?

津崎 友一郎
津崎

例えば、『資料を作って』と言うだけでは曖昧すぎます。『営業向けの商品紹介資料を、A4で2ページ、図表を含めて作成してください。ターゲットは中小企業の経営者です』のように、具体的に指示することが重要です。また、生成AIを使う場合、『どんな情報を入力していいか』『出力結果をそのまま使っていいか』『誰がチェックするか』といった社内ルールも必要になります。

松田 三奈
松田

なるほど、生成AIは使い方次第なんですね。では、機械学習の場合はどうでしょうか?

伊藤 浩介
伊藤

機械学習の場合は、選定したソリューションによって習得期間が大きく変わってきますね。本格的なツールの場合、データの見方、分析結果の解釈方法、予測精度の評価など、統計的な知識も必要になります。一方、弊社で取り扱っているGeminiotは、機械学習を使ったデータ活用をライトユーザーのお客様でも簡単に実現できるコンセプトのBIツールなので、短期間でPoCを開始できます。

松田 三奈
松田

そうなんですね。Geminiotの場合、専門知識がなくても始められるというのは、多くの企業にとって魅力的だと思います。実際の導入の流れを聞かせていただくと、『うちでもできそう』というイメージが湧きやすいかもしれませんね。どのような手順で進めていくのでしょうか?

伊藤 浩介
伊藤

まずはデータの収集と加工ですね。Geminiotは様々なデータソースに接続できるコネクタを持つことに加え、ETLツールも搭載していますので、データを集めてAIが読み取れるように加工する一連の流れを簡単に実現できます。その後、分析用のアルゴリズムを選定したりパラメータをチューニングする作業がありますが、これらの作業はGeminiotが自動でやってくれるため、専門知識不要でAIモデルを作成できます。また、分析結果や根拠を説明するダッシュボードも自動作成されるので、AIの分析結果をもとした意思決定をスムーズに実現できます。

松田 三奈
松田

データの収集から分析、そして意思決定まで一貫してサポートしてくれるということですね。専門知識がなくても始められ、なおかつAIによるアシストまであるという点は、多くの企業にとって心強いと思います。ただ、実際にAIを導入する際には、技術的な部分以外にも気をつけるべきポイントがありそうですが、皆さんはいかがでしょうか?

矢澤 由維
矢澤

『継続的な改善』ですね。AIは使っていくうちに、どんどん改善点が見えてきます。例えば、『この業務にはもっと効率的な使い方があるんじゃないか』『この部分は人間がやった方が早いな』といった気づきが出てきます。それを定期的に見直して、運用方法を改善していく必要があります。

津崎 友一郎
津崎

あと、意外と見落とされがちなのが『社内のルール作り』です。生成AIを使う場合、『どんな情報を入力していいか』『出力結果をそのまま使っていいか』『誰がチェックするか』といったガイドラインを作らないと、思わぬトラブルが発生します。

松田 三奈
松田

結構やることが多いですね。でも、そうした取り組みで実際に生産性は上がるんでしょうか?

伊藤 浩介
伊藤

きちんと取り組めば、確実に効果は出ます。ただ、通常のアプリケーションと同じで開発したら終わりではなく、運用を続ける中で品質を高めたり、現場の活用度合いをチェックして改善のサイクルを回していくことが、生産性向上のためには重要ですね。

津崎 友一郎
津崎

そうですね。私たちベル・データでも、導入後のサポートを重視しています。導入して終わりではなく、お客様が実際に使いこなせるようになるまで、継続的にフォローアップしています。

松田 三奈
松田

なるほど。AIは『導入』ではなく『活用』が本当のゴールなんですね。最初はハードルが高く感じるかもしれませんが、一歩ずつ準備を進めれば、AIは必ず力になってくれそうですね。




④まとめ


④まとめ


松田 三奈
松田

今日はAIについて多くのことを学びましたが、改めてそれぞれの役割について意識する必要があることを実感しました。

伊藤 浩介
伊藤

その通りですね。AIは今後ますます重要な役割を果たすでしょうから、私たち自身もその変化に柔軟に対応していくことが求められます。

津崎 友一郎
津崎

生成AIは、これまで人間が時間をかけて調べたり考えたりしていた作業を、まるでいつでも頼っていい相談役のようにサポートしてくれます。お客様一人ひとりの業務に寄り添える生成AIソリューションを提供していけたらと思います。

矢澤 由維
矢澤

IBM i は長年にわたって企業の基幹業務を支えてきた実績があります。そこに今回お話しした生成AIや機械学習の技術が加わることで、IBM i はさらに進化し続けます。お客様には『IBM i を選んで良かった、これからも安心して使い続けられる』と実感していただけるよう、私たちも技術革新を続けていきたいと思います。

松田 三奈
松田

今日はありがとうございました。これからも皆さんと一緒にAIについて学びいき、実務において積極的に活用していければと思います。

この対談を通じて、AIの基礎知識や最新技術についての理解が深まりました。生成AI、機械学習がどのように私たちの生活に影響を与えるのか、今後の進展に期待が高まります。ベル・データは、今後もAI分野での取り組みを続け、お客様の業務効率化に貢献していきます。私たちの取り組みにご期待ください。


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